越谷市議会議員 きくち貴光
 
 

■議会報告

 

●平成20年12月定例議会

Q1-①.質問


 議長の許可をいただきましたので、さきに通告してあります4項目について順次質問をさせていただきます。
 まず初めに、新型インフルエンザ発生時の職員に対する市の対応策について数点、市長、教育長、消防長にそれぞれお伺いいたします。新型インフルエンザにつきましては、9月議会におきまして藤林議員が市民への対応の観点から質問をされておりますが、今回私は病院や学校、消防本部なども含めて職員への対応という視点から質問をさせていただきたいと思います。
 新型インフルエンザに関しては、最近報道でもよく取り上げられるようになり、その危険性が広く認識され始めているところです。現実がそうなるかどうかわかりませんが、もし仮に新型インフルエンザが国内で発生した場合、最悪2,500万人が感染し、そのうち64万人が死亡するとの推計もあります。この数字がどこまで妥当であるか、この数字が少ないのではないかというご意見もありますし、また多く見積もり過ぎているのではないかというようなご意見もございますけれども、仮にこの数字を越谷市32万人の人口に当てはめますと、約6万人から8万人ぐらいの方が感染して、そのうち千五、六百人ぐらいの方が不幸にして亡くなるという計算になります。このように、新型インフルエンザが一たび猛威を振るう事態ともなれば、大きな被害が予想され、市民生活に多大な影響を及ぼすことになります。そして、それは対応を図る行政にも想像することが難しいほどの負担を強いる可能性が出てくるかというふうに思っております。
 そこで、1つ目の質問ですが、新型インフルエンザが発生した場合、あるいはそのおそれがあると判断された場合の市の危機管理体制についてお伺いいたします。現在、新型インフルエンザは、国内はむろん世界じゅうのどこにもまだ発生はしておりませんが、そのような事態に至った場合にはどのように対応するのでしょうか。危機管理の組織体制、対応の仕方、マニュアルなどを含めてお伺いいたします。

Q1-②.質問


 2点目として、発生時の職員体制についてお伺いいたします。東京都では、先月都と23区などが連携し、職員が最大40%感染した場合を想定しての訓練を合同で行ったと聞いております。市民への対応策の検討も非常に重要ですが、感染は人を選びません。感染者が広がりを見せた場合、市民の方々はむろん職員の方々の中にも相当数感染をする可能性があろうかと思います。あるいは、今こうしてこの問題を質問させていただいている私自身が真っ先に感染する可能性ももちろんあるわけです。そういった中、職員の感染者が増加した場合には、市民サービスの維持のために、あるいは部署を超えて臨時に人を配置し直す必要もあるのではないかというふうに考えております。例えば直接市民と向き合う部署、本庁舎内にも複数の窓口がありますし、出張所、地区センターなども人員確保を早急に行わなければならない対象として挙げられるのかなというふうにも思っております。これは、ちょっと違いますが、図書館や児童館などは教育委員会の所管ということになりますけれども、個人的にはこういった場所ですと拡大防止のためには、あるいは一時的に休館措置をすると、そういったことが妥当ではないのかなというふうにも考えておりますけれども、それは横に置きまして、どのような事態になっても業務を継続しなければならない部署もある中で、発生時の職員体制についてはどのように現状考えていらっしゃるのでしょうか、お伺いいたします。

Q1-③.質問


 3点目として、市立病院の防疫体制についてお伺いいたします。感染者を受け入れる場所として、言葉はちょっと不穏当かもわかりませんが、いわばウィルスを集積する場所であるとも言えるかもしれません。当然医師や看護師、またそれ以外の職員の方々が感染するリスクは格段に高いかと思います。そのような中、安心して医療行為に従事できるような体制を築くことは重要なことと考えております。医師や看護師への予防のためのワクチン接種などの感染防止策、そういったものはどのようになっているのでしょうか。また、院内において感染者からほかの一般の病人の方へ感染が拡大しないかどうかの対応策など、そういったことも含めて現状の防疫体制全般についてどのように考えていらっしゃるのか、どのように対応を図られていらっしゃるのか、それについてお伺いしたいと思います。

Q1-④.質問


 4点目として、学校及び給食センターに対する対応について、これは教育長にお伺いいたします。今現在、世間では通常のインフルエンザが流行の兆しを見せ始めております。通常のインフルエンザが大流行した場合ですと、学級閉鎖あるいは学校閉鎖などの処置がとられるわけですが、新型インフルエンザが発生した場合にはどのような処置をとられるのでしょうか。国や県などの指針、そういったものに基づいて既に決定している事項や、あるいは検討中の事項がありましたら、お示しください。
 また、給食センターですが、仮に市内の小中学校がすべて休校となった場合には、業務は当然休業状態となるわけですけれども、あるいは不幸にして給食センターの職員の方が感染の第1号となる可能性もあるのかなというふうに思っております。そういった際の対応策はどのような形になっているのでしょうか、あわせてお伺いいたします。

Q1-⑤.質問


 この項目の5点目として、消防・救急について、これは消防長にお伺いいたします。先ほど、市立病院の防疫体制で医師や看護師を初めとした職員の方々の感染のリスクについて触れましたけれども、その感染者を搬送する救急隊員の方々も搬送途中において感染する可能性がないとは言い切れません。また、感染者が爆発的に発生した場合は、救急の要望にも応じかねる可能性もあろうかと思います。救急車が足りなくなるという事態には至らないことを願っておりますけれども、しかし感染のリスク、救急の方、非常に高いのかなと、常にリスクがつきまとうのかなというふうに考えております。そういった中、救急隊員の感染防止は何より救急活動に重要だと考えておりますけれども、現在、また今後の対応策についてどのように考えていらっしゃるのでしょうか。検討中の内容も含めましてお伺いできればと思います。また、同様に消防隊員の方、そういった方々に対してもどのように考えていらっしゃるのでしょうか、あわせてお伺いいたします。

 

 
 
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